筋肉を効率的に肥大させていくためにはバーベルやベンチ台など筋トレ器具が必要になってきます。握力トレーニングも同じで、自分の目的にあったグッズを有効活用することで、効率良く握力を鍛えていくことができます。
そんなこと言っても、どんな握力グッズを買えばいいの?
ということで今回は、全国のかけだし握力トレーニーの皆様に向けて、握力を鍛えるなら持っておきたいオススメの握力トレーニングアイテムを厳選してご紹介していきます。
一口に「握力を鍛えるためのアイテム」と言っても、その効果は様々であり目的を分けて適切にトレーニングに取り入れていかなければ行けません。
握力計に表される瞬発力(クラッシュ力)を強化したいのか、デッドリフト等でバーベルを素手で保持する力(ホールド力)が欲しいのかなど、握力にも種類があるので、握力グッズを購入する前に自分のゴールはどこなのかを明確に設定しておきましょう。
筋トレグッズを買う前に自分のゴールを明確にしておこう。
握力トレーニンググッズを選ぶポイント
筋トレグッズを買うときのポイントとかある?
物によっては類似商品がたくさんあって、どれを買えば良いのか迷ってしまう可能性があります。実際にグッズ達を紹介する前に、購入時に検討して欲しいいくつかのポイントをお話ししておきます。
ポイント①トレーニングルーティンに取り入れることが出来るか
これ、大事です。せっかく握力グッズを買っても、飽きてしまって使わなくなっては意味がありません(筆者経験済み)。毎回と言わずとも、日々のトレーニングに緩急や変化を付けるために数回に一度くらいはトレーニングメニューとして組めるような商品であるか?を考えてみてください。
ポイント②耐久性をチェックする
握力トレーニングは割と負荷の高いメニューが多いです。その分ケガのリスクも付き物になってきますので、トレーニングに使用する物には品質の高い=耐久性の高い製品を選びましょう。
ハンドグリッパーに取り付けることで閉じる幅を調整可能な「ホースバンド」を一例にしますと、耐久性の低いホースバンドをハンドグリッパーに取り付けた時、万が一、ホースバンドがハンドグリッパーの強度に耐えられなければバンドが弾け飛び、跳ね返りで大怪我をしてしまう危険性があります。そうした危険を避けるためには正しい使い方・メンテナンスをすることはもちろん、耐久性の高い商品を購入する必要があります。
おすすめ握力グッズ7選+メンテナンスアイテムの紹介
激安握力計(90.6kgまで)とスメドレー式アナログ握力計(100kgまで)を振り切り、ロシア式握力計(DK-140e)でも100kg以上の握力を記録している筆者がオススメできる握力グッズ7つに加え、ハンドグリッパーを綺麗に保つためのメンテナンスアイテムを3つほどご紹介します。
鍛えられる握力の種類(クラッシュ力・ホールド力・ピンチ力)を商品ごとに明記していきますので参考にしてみてください。
RPM Sports ハンドグリッパー
1本1,500円程度(送料込み)で買えるのに品質は高いです。強度は50LBS〜350LBSまで用意されており、初心者から上級者まで扱えるためお勧めです。
GD IRON GRIP
ダイヤルで多段階の強度調整ができる上にハンドル幅も調整できるコスパ最高のアイテムです。初心者の方であれば、これ一本でウォーミングアップからメインセットまで完結できてしまいます。中級者以上の方でも毎回のトレーニングのアップ用にグリッパーを何本も揃える必要が無くなるので本当にオススメです。「IG80」が最大強度80kg、「IG EXT 90」が90kgまで調整できるモデルになります。「IG EXT 90」の方はハンドルが延長できる仕様のようです。
また、楽天市場だと、ハンドル端にピンチトレ用?のパーツが装着されている輸入モデルが販売されていました。面白いので是非見てみてください。
U字型 負荷調整式ハンドグリッパー
ハンドル部の位置で強度調整ができるU字型のハンドグリッパーです。初めてこの商品を見た時は「良くできてるなあ」と感動しました。普通のハンドグリッパーとの一番の違いは、最初から狭い幅でセットできる点です。クランプを使って自分で幅調整する必要がないのは本当に楽です。個人的にはかなりおすすめですが、設定強度がやや高めなので中級者以上の方向けだと思います。
Oリング型ハンドグリップ
よく見るO型のスライム状ハンドグリップですが、国内で買える類似商品は多くが20kg程度の強度なのに対して、この商品は80LBS(約40kg弱)とそこそこの強度を持っています。金属製のハンドグリッパーと違って握っても痛くないしケガのリスクも少ないのでオススメです。
体操用 吊り輪
チンニングスタンドや柱へ取り付けて使用します。指先でぶら下がり懸垂をすることでホールド力に加え、ピンチ力の強化も見込めます。私は週に2回は利用しています。また、普通のぶら下がり健康器のような物だと、棒を掴む手が身体に対して平行になってしまいますが、この吊り輪を使用すれば身体に対して手首の角度が垂直の状態で懸垂ができるので、より下背部に効かせる懸垂が可能になります。
ローラーハンドボール
ボールの中に重りが入っており、回転が早くなることで負荷が上がる仕組みです。主に前腕部に効きますが、片手間に出来ながら腕の筋肉を温めることが出来るので、メインセットというよりウォーミングアップの種目として有効です。トレーニングの締めにも良いと思います。
パワーフィンガー
各指を独立して鍛えられるグッズです。ブロックウエイトトレーニングの補助種目として活躍します。
エアーブロアー
ハンドグリッパーのスプリングに挟まったゴミやチョークを掃除するために使います。手が入らない部分を掃除できるので一個は持っておいて良いと思います。
ワイヤーブラシ
スプリングのサビ落としに便利なアイテムです。ハンドグリッパーはどうしても経年劣化でサビが発生してしまいますので、定期的に掃除してあげると綺麗な状態を保てます。ハンドル部分のローレットに詰まったチョーク落としにも使えます。
シリコーンスプレー
ハンドグリッパーのスプリング部分に定期的に注油することで滑りを良くしてくれます。スプリング部が「ギイギイ」音がしてきたらとりあえずシリコーンスプレーを注すと良いです。
まとめ:本格的に握力を鍛えたいのであればある程度の投資は必要
握力計を振り切りたいとか、一般的にかなり強い部類の握力を手に入れたいのであれば、トレーニング器具に対してのある程度の投資は必要になってきます。ハンドグリッパーひとつにしても値段や品質はピンキリです。握力は他の部位の筋肉と異なり、成長にも時間がかかりますから、長い期間使用することを考えれば多少高くても品質の良いアイテムを買うことを強くオススメします。
とは言うものの、一度に必要な物全てを揃えることは金銭的に難しいと思いますので、自分の握力のレベルに合わせて都度買い揃えていきましょう。