グリッパーのセットクローズの基本

ハンドグリッパー

今回は目標のグリッパーがあるけどなかなか閉じれない人、1ランク上のグリッパーを攻略したい人必見のグリッパーの閉じ方の基本「セットクローズ」についでです。

握力を強くしたいと思ってまず思い浮かぶのがハンドグリッパーを使ったトレーニングですよね。
学生時代、体力測定でいい記録を出すためにAmazonや楽天市場でハンドグリッパーをポチった同志はなかなかにいるはずです。

握力は漢のロマンでもありますが、同時に握力が強い人は身体機能低下や日常生活動作障害の発生率や死亡率が一般の人よりも低いという学術があり、健康ブームも後押しして握力を強くしたいという方は増えつつあるようです。

上記のように鍛える理由は様々ですが、握力を強くしたくて買ったグリッパーが思ったより硬くて閉じれなかったり、何回挑戦しても一向に閉じれなくてモチベーションが下がり、筋トレを辞めてしまったなんて経験ありませんか?

グリッパーを閉じれないのは握力が弱いからではない

ハンドグリッパーを初めて握る初心者がグリッパーを閉じれないのは「握力が弱いから」というより「正しいグリッパーの閉じ方を知らないから」というのが大きな要因だと思います。
しっかりとしたフォームで閉じる時と自己流の力任せに握り込んだ時とでは同じグリッパーでも明らかに必要な力は変わってきます。

正しいフォームで取り組むことで停滞中のグリッパーもすぐに閉じれるようになりますし、何よりトレーニング効率がぐっと上がります。是非、以下のポイントを参考にセットクローズを日々のグリッパートレーニングに取り入れてみてください。

セットクローズの基本

抑えるポイントは大きく分けて以下の3つです。

  • 手首を寝かせてハンドルが滑らない位置にセットする
  • 逆の手でサポートして閉じやすい幅に調整する
  • 小指をハンドルの端に引っ掛けながら閉じる

一つずつ詳しく説明していきます。

手首を寝かせてハンドルが滑らない位置にセット

まず、画像①のようにハンドグリッパーをやや指側のポジションにセットします。このとき、手のひら側のハンドルの端は薬指と小指の間のラインあたりにセットさせると経験上滑りにくいです。
次に画像②のように親指の腹で壁を作り、グリッパーのハンドルを包むように親指を押し込みます。先ほどセットしたハンドルの端の位置は変えないように注意してください。

逆の手でサポートして閉じやすい幅に調整

グリッパーのポジションセットが完了したら、次に逆の手でサポートしながら自分の閉じやすい幅までグリッパーを縮めます。画像③のように、ハンドル端が手のひらからずり落ちないように左手の親指で抑えながら、人差し指の腹を使って指側のハンドル端を力で押し込んで縮めます。この時、右手の小指は浮いた状態です。

この動作を離れて見ると画像④のように肘と肘が直線で向かい合います。こうすることで上半身全体の力を使ってグリッパーを押し込むことができるようになります。

小指をハンドルの端に引っ掛けながら閉じる

幅をうまく調整することができたらサポートしている左手を離し、浮いていた右手の小指をハンドルの端に被せるように乗せて全力で握りこみます。

以上がハンドグリッパーを使用してトレーニングする際に最も基本的な技術となる「セットクローズ」の動作になります。この他に足を使ってより強いサポート力が生まれる「足セット」と呼ばれるやり方もあります。


今回説明したセットクローズをマスターするだけで今閉じれなくて悩んでいたグリッパーも簡単に閉じれるようになる可能性も高いですので、是非練習してみてください。

凡人が99%

握力って他の部位の筋力と比較しても割と先天的なセンスの差が現れる部位かもしれません。
特に鍛えてなさそうな人でも腕力や握力がすごい強い人っていませんでしたか?
僕は鍛える前は両手共にめちゃくちゃ弱くて、高校時代の握力測定では両手平均36kgでした。
それからコツコツとトレーニングを続けていき、今では右手は100kg以上をコンスタントに出せますし、苦手だった左手も90kgは出るようになりました。
手のサイズも然り、生まれ持っての差に今更文句を言っても仕方がありません。それに人類の99%は自分と同じ凡人です。前に越えていくべき目標がいっぱいあるのは幸せなことだと割り切って楽しみましょう。

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